【2022年上半期・トレンドマイクロ調べ】Emotet」感染が米国の20倍以上で過去最多

トレンドマイクロは、日本国内および海外における最新のセキュリティ動向を分析した報告書を発表しました。
期間は「2022年上半期サイバーセキュリティレポート」となっています。
分析報告書では組織のネットワークへの侵入原因、それによって引き起こされる「サプライチェーン」(製品の原料調達・加工・流通・販売の一連の工程)のリスクについて強く取り上げている。

データを人質にして身代金を要求する「ランサムウェア」に絞ってみると2022年も活発で、2022年第1四半期(2022年1月~3月)だけで、5700件超が検出されており、2019年以降最多となった。

ランサムウェア種別で見ると、「LockBit」「Conti」「BlackCat」さらには「Hive」「Pandora」といったランサムウェアが、国内でも被害を与えていることが確認された。特に2022年2月に確認された「Pandora」は、海外で登場後すぐに日本国内でも被害報告があり、ランサムウェアの国内流入が早まっている傾向が見られる。

活動が沈静化したはずのマルウェア「Emotet」(エモテット)についても、2021年11月以降に活動再開が確認されており、検出台数が2022年第1四半期(1月~3月)に過去最多(107,670件)となったという。2022年3月のピーク時には4万台以上の感染が確認されている。

全世界の国別に見ても日本は飛び抜けて多く、2022年1~6月はアメリカの20倍以上のEmotet感染を記録している。