カシオが「即日」脱PPAPに成功

カシオの管理能力を見せつけたPPAP全廃まで2日

こんなアナウンスから始まったカシオの底力!

パスワード付き圧縮ファイルの利用廃止に関するお知らせ
https://www.casio.com/jp/information/20220304-01/

2022年3月4日午後7時以降、受信メールにパスワード付き圧縮ファイル(ZIPファイル)が添付されていた場合には添付ファイルを自動的に削除するようにした。併せて社外への送信メールにZIPファイルを添付した場合は、送信できなくした。
「Emotet」の再流行に危機感を感じたカシオは社内調査の結果、取引先名を偽装したメールが「流れ弾」のように大量に届いていた。
このままでは誰かが感染するリスクが高まり、しいては会社の信用にかかわると判断したのだろうか、突然「ネットドライブ」に移行したのだ。
しかも、移行の段取りが物凄く、2022年3月2日に廃止決定、翌々日2022年3月4日から取引先も含めPPAP全廃を朝7時から実行して、取引先には午後7時に廃止連絡しました。
電撃対応は企業としてブランド価値を高めるのに一躍担っている。

電撃移行は何故できたのか

2022年3月4日19時以降は、弊社の従業員宛てに、パスワード付き圧縮ファイルが添付されているメールを送信された場合、メール本文のテキストを除き、添付ファイルが削除されます。
ファイル授受の方法につきましては、弊社の担当者(メールの送付先)に確認いただけますよう、お願い申し上げます。

ぱっと見ると過激のような「みなさん我に続け」みたいな、上場企業だなと思いますが、これくらい引っ張れる企業だから1983年から続くG-SHOCKが継続販売されているのでしょう。

元々ネットドライブを活用し、社内書類やデーターのやり取りをやっていたようで、それを社外用に振り向けた作戦のようです。
もともと基礎があったようですね。
ここからは想像ですが、取り引き先には社内個人と取引先個人のつながりが元々あります、このため会社が画一的な「データー交換エリア」を与えても、十分に活用できません。
そこで社内個人は取引先個人をよく知ってる筈なので、社員に自由に「データー交換エリア」を設けられるよう権限とシステムがお勧めになります。
「社員に任せるなんて危険じゃないか!!」とお叱りを受けるかもしれませんが、野放しだった添付送信よりはるかに安全だと思います。